【アミノ杯・決勝】流通経済大が東洋大を下し5大会ぶり2度目の栄冠! 東洋大は初優勝ならず
『「アミノバイタル®」カップ2025 第14回関東大学サッカートーナメント大会』決勝/順位決定戦結果
関東大学サッカー唯一のトーナメント大会『「アミノバイタル®」カップ2025 第14回関東大学サッカートーナメント大会』は、6月29日(日)に最終日を迎え、決勝と順位決定戦4試合の計5試合が行われた。
2020年大会以来5大会ぶり2度目の優勝を狙う流通経済大学と、勝てば『「アミノバイタル®」カップ』初優勝となる東洋大学。試合は立ち上がりから流通経済大が主導権を握る展開に。ともに連戦を戦う中で主要選手を欠く状態だったが、攻撃のキーマンである湯之前匡央や髙橋輝がメンバー外、主将の山之内佑成もベンチスタートとなった東洋大は、いつもの東洋大らしさが見られず厳しい状況に。20分過ぎには流通経済大がゴール前の混戦の中でペナルティーキックを獲得。23分、これを川畑優翔が決めて流通経済大が先制。1-0リードで試合を折り返した。
1点を追う東洋大は後半の頭から主将の山之内と鍋島暖歩を投入。その後も57分に宮本新、65分に依田悠希と次々とフレッシュな選手をピッチに送り出すと、少しずつ攻撃のリズムをつかみ流通経済大陣内に攻め込み始める。しかし、流通経済大も集中した守備で東洋大の攻撃を跳ね返し、両チームスコアが動かないまま試合は終盤へ。すると84分、流通経済大・松永颯汰が一瞬の隙を見逃さずに得点機を得る。東洋大のGKからDFへのルーズなパスを見るや、すかさずボールを奪いペナルティーエリアにカットイン。DFを振り切ると右足を振り抜いて追加点。2-0とリードを広げる。しかし東洋大もその2分後、中村琉聖が頭でつないだボールを髙橋愛翔が合わせてゴール。1点差に詰めるが、流通経済大も簡単には前線にボールを入れさせない。アディショナルタイムは7分。だが90+2分には村上力己が一発退場となり東洋大は万事休す。結局、流通経済大が1点のリードを守りきったまま2-1でタイムアップ。流通経済大が5大会ぶり、2度目の優勝を手にした。
順位決定戦
3位決定戦は2部リーグ所属チームとして唯一ベスト4に残った産業能率大学と1部の日本体育大学の対戦となった。試合は早い時間帯に動いた。序盤の8分、産業能率大は日隠 ナシュ 大士のスルーパスに土岐泰斗が走り込み、そのままドリブルで一気にゴール前へ。DFをかわしてシュートを突き刺して先制する。産業能率大は29分にも森谷一斗が相手のパスを奪い、GKをかわしてゴール右隅に流し込んで追加点。2点を先取する。対する日本体育大も36分、相手のクリアミスを拾った志村海里がゴールを決めて1点を返し、2-1で前半を終了した。後半はビハインドを負った日本体育大が優勢に試合を進めるも決めきれず、両チームゴールを割ることのないまま2-1で試合終了。勝利した産業能率大が3位に、日本体育大は4位で大会を終了した。
5位決定戦は桐蔭横浜大学と中央大学の1部対戦に。試合は11分、古川大洋のスルーパスに北浜琉星が反応。そのままGKとの一対一を制して先制点を挙げる。その後は拮抗した展開となり、ともにゴールを割ることなく試合終了。先制点を最後まで守りきった中央大が5位となり、桐蔭横浜大は6位となった。
日本大学と筑波大学による7位決定戦は、激しいゴールの奪い合いとなった。先手を取ったのは日本大。37分、阿部水帆のクロスに五木田季晋が頭で合わせて先制すると、その3分後には先制点をアシストした阿部が強烈なミドルシュートを放ち追加点。日本大は後半開始早々の49分にも、五木田がGKをかわしてこの試合2点目となるゴールを決めて3-0に。だが筑波大も60分、小松悠太、水口嵩大、小林俊瑛の3人を一気に投入すると、その2分後に交代したばかりの小林が、こちらも交代直後の小松のアシストでゴールを決めて1点を返すと、70分にも山下景司がGKをかわして追加点。怒涛の反撃で3-2と日本大に1点差に詰め寄る。しかし日本大は終了間際、左サイドからカットインした浅野良啓が倒されてペナルティーキックを獲得。90+2分、これを平尾勇人が冷静に沈めて再びリードを2点に広げる。筑波大もその1分後、小林のシュートがバーに当たった跳ね返りを小松が押し込んで1点を返すが筑波大の反撃はここまで。ほどなくしてタイムアップの笛が鳴り、日本大が4-3で激戦を制し日本大が7位に、筑波大は8位という結果に終わった。
最後に全国大会行きの切符を手にした1部・慶應義塾大学と2部・駒澤大学の試合は、早い時間帯にスコアが動いた。まずは開始早々の5分、慶應義塾大は洪潤紀が左サイドからグラウンダーのクロスを入れると岡田朋希がこれを蹴り込んで先制。慶應義塾大は14分にも、岡田が冷静なトラップでボールを収め、この試合2点目となるゴールを決めて追加点。スコアを2-0とする。だが駒澤大も20分、奥野奨太の左からのクロスに髙橋修斗が合わせて1点を返し、2-1で前半を終えた。後半は1点を追う駒澤大が攻勢を強めるものの、最後まで慶應義塾大の守備を崩し切ることができず2-1のまま試合終了。勝利した慶應義塾大は9位、駒澤大は10位で大会を終えることとなった。
*表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。
(文・飯嶋玲子)
最終順位
優勝:流通経済大学(5大会ぶり2回目)
準優勝:東洋大学
第3位:産業能率大学
第4位:日本体育大学
第5位:中央大学
第6位:桐蔭横浜大学
第7位:日本大学
第8位:筑波大学
第9位:慶應義塾大学
第10位:駒澤大学
以下の10チームが関東地域代表として『2025年度 第49回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント』の出場権を獲得。
()内は総理大臣杯の出場回数
関東地区第 1代表:流通経済大学 (2大会連続14回目)
関東地区第 2代表:東洋大学 (4大会ぶり3回目)
関東地区第 3代表:産業能率大学(4大会ぶり2回目)
関東地区第 4代表:日本体育大学(8大会ぶり6回目)
関東地区第 5代表:中央大学 (2大会ぶり16回目)
関東地区第 6代表:桐蔭横浜大学(3大会ぶり3回目)
関東地区第 7代表:日本大学 (2大会連続6回目)
関東地区第 8代表:筑波大学 (2大会連続28回目)
関東地区第 9代表:慶應義塾大学(2大会連続10回目)
関東地区第10代表:駒澤大学 (3大会ぶり20回目)
決勝・試合結果と得点者
流通経済大 2(1-0)1 東洋大
得点者)【流経大】川畑優翔、松永颯汰【東洋大】髙橋愛翔
順位決定戦・全試合結果と得点者
■3位決定戦
産業能率大 2(2-1)1 日本体育大
得点者)【産能大】土岐泰斗、森谷一斗【日体大】志村海里
■5位決定戦
桐蔭横浜大 0(0-1)1 中央大
得点者)【中大】北浜琉星
■7位決定戦
日本大 4(2-0)3 筑波大
得点者)【日大】五木田季晋×2、阿部水帆、平尾勇人【筑波大】小林俊瑛、山下景司、小松悠太
■9位決定戦
慶應義塾大 2(2-1)1 駒澤大
得点者)【慶大】岡田朋希×2【駒大】髙橋修斗
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