大接戦 永峰咲希がPOを制して5年振りV
約5年振りの通算3勝目。優勝会見に臨んだ永峰咲希は、ジワジワとこみあげてくる勝利に浸っていた。「負けたかなぁ、という瞬間が一日の中で何度もあった。きょうはアイアンショットが思うように打てていない。チャンスが少なかったけど2個取れてよかった」と振り返る。
猛暑の激戦は、プレーオフへ持ち込まれた。意外な心情を明かす。「上がりの3ホール、緊張していた。(木戸さんのバーディーパットが)入った瞬間、ギャラリーの歓声で目が覚めたような…。もういっぱい、いっぱい。ハッと気がついて、体調がよくなった」そうだ。
プレーオフ3ホール目。右ラフから155ヤードの第2打を8Iで2オンに成功した。2パットのパーセーブで優勝を決めている。「プレーオフでは頭がスッキリしていた。気持ちも楽でした」とも。
「ドローを試したり、パッティングも…。ただ、この5年間はちょっとずつ成長してきている」と焦りはなし。第1日のホールアウト後には、「積み重ねてきたものがすべていい方に出ている。5年前より、いまが一番いい状態だと感じている」と確かな自信を言葉にしている。
一方で、結婚後の初勝利になった。「主人がトロフィーを持って写真を撮るのが夢、と話していた。きのうは、緊張して眠れなかったと言っていた」と言い、「念願の写真を撮れてうれしいです、と敬語で言われた」と満面の笑顔。今年は、30歳を迎えた節目のシーズンでもある。「同年代の選手が頑張っている」。まさに、挑むものに勝利ありだった。さらなる飛躍を誓った。
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