【レベル別で厳選】クラブフィッターが本気で選んだ!2025年上半期おすすめアイアン3選

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今回はクラブフィッターの小倉勇人さんに、2025年上半期おすすめのアイアン3モデルを独自の視点で選んでいただきました。それぞれの特徴や試打した印象、選定のポイントについて詳しく解説していただいています。

おすすめアスリートモデル:テーラーメイド「P790 アイアン」

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1本目はアスリート向けのおすすめアイアンとして、テーラーメイド「P790 アイアン」です。

私はアスリートモデルが好きで、小ぶりで操作性の良いものを特に好んでいます。しかし結果も出さなければいけませんし、フィーリングも良く、ある程度の操作性も必要です。そこで、結果を求める幅広いアスリートゴルファーにおすすめできるモデルとして、P790 アイアンを選択しました。

非常に完成度が高く、代々改良を重ねて向上し続けているモデルですが、5代目となった最新のP790アイアンは、特にフェース下部の当たりに対してより強くなった印象があります。

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どうしてもアイアンは薄い当たりになるとスピンが増えて球が飛びにくくなりますが、このモデルは下部のミスに強く、縦の距離が揃いやすい特徴があります。それでいて、わりと短いアイアンでもスピンコントロール性能が上がっており、試合など結果を求める人にとって良いところが進化したという印象を受けました。

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このP(プレーヤー)シリーズの中でも、やさしいポジションに位置するモデルです。今年出た最新モデルということもあり、アスリートに胸を張っておすすめできるアイアンだと感じています。どんどん進化しているので、ぜひ一度は試打していただきたいモデルです。

おすすめのやさしいモデル:ブリヂストン「258CBP アイアン」

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続いて、多くの人にやさしいアイアンとして私がおすすめするのが、ブリヂストン「258CBP アイアン」です。

このモデルはP790 アイアンと性能的には近いと思いますが、258CBP アイアンの方がより直進性が高く、ミスに対して強い性能を持っています。フィーリング的なものもより自然だと評価しています。

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なぜこれをアベレージ向けのやさしいモデルに選んだかというと、結果はもちろんですが、フィードバックや打感、打点のズレによる違いを、このモデルの方がより感じやすいからです。それはアスリートや上級者が求める性能ではないかと思われがちですが、私はそういう感覚があるクラブの方が上達しやすいと考えています。やさしいけれども上達的な要素もしっかりと持っていると思い、アベレージゴルファーに使っていただきたいモデルとして「258CBP アイアン」を選びました。

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正直、やさしくてもっと飛距離の出るアイアンや、どこに当たっても真っ直ぐ飛んでいくアイアンは他にもあります。しかし、バランスやフィーリング、どんどん上達していっても長く使える点を考慮すると、このモデルは非常に優秀です。アスリートにおすすめしても良いアイアンなので、女子プロもそのまま使用する人もいるようです。

それほどの性能を持ちながらミスに強くやさしいという点を考えると、アベレージゴルファーにも早めにこのような性能の高い、長く使えるクラブをおすすめしたいと思います。

試打して一番気に入ったモデル:ダンロップ「スリクソン ZXi7 アイアン」

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これは完全に独断と偏見で、私が気に入ったモデルをおすすめします。ダンロップ「スリクソン ZXi7 アイアン」です。

選択した理由は、まずフォージドアイアンであることです。S15という非常に柔らかい素材を使用しており、打感が抜群に良い。それからコントローラブルで適度にやさしく、そういった点でこのアイアンを選びました。

これは独断と偏見なので「もっと良いものがあるだろう」と言われても、私にとってはこのアイアンが最高です。2025年上半期はフォージドモデル(軟鉄鍛造)が数多く出なかったこともありますが、打っていて非常に気持ち良いアイアンで、抜けの良さも選んだ理由のひとつです。

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マッスルバックと比べても打感は遜色がなく、結果も追求できる、とても良いアイアンだと思います。このスリクソンシリーズではZXi5 アイアンの方が評価が高いのですが、ぜひZXi7も打ってもらいたいですね。

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もちろん飛距離を追求するとなると、ロフトが立っているZXi5になってしまいます。しかし、フィーリングやコントロール性能はZXi7の方が高いので、その気持ち良さも味わっていただきたいと思います。

2025年上半期アイアンの傾向

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2025年上半期に出たさまざまなアイアンを試打した感想として、どれも顔が良くなった印象があります。やはり、きれいな顔でやさしいアイアン、きれいな顔でコントロールができるもの。きれいな顔が前提のモデルが増えたと感じています。それでいて、分かりやすくミスに強いモデルは、それを視覚的に見せるためにわざと顔を大きくしているものもあります。

結局、やさしくきれいな顔ができるようになった分、分かりやすいものもちゃんと残っている点では進化していると思います。作り分けがより精密にできるようになってきたのかなというのが、いろいろ試打してきて感じた部分です。

この傾向は好みの問題でもありますが、性能と形状のギャップは以前からドライバーで起きていたことです。アイアンでもそういった現象がだんだん顕著になってきたと感じています。昔のゴルファーほど、形が性能に表れるクラブを使っていた人には違和感を感じるかもしれません。しかし、この10〜20年でゴルフを始めた人は、逆にそこに違和感は感じないでしょう。やはりきれいな顔で自分に合ったクラブを使いたいですからね。

その点で、ゴルファーのニーズにしっかりと合わせて、アイアンも着実に進化していることを、常々試打させていただいて感じている部分です。

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この3本をぜひみなさんに打ち比べてみてください。どれもそれほど高い技術は必要ないので、多くの方が打てると思います。

その中での反応や弾道は、それぞれ違ってくるはずです。ぜひそれを見比べてみて、自分がどういう球を打ちたいかという観点で選んでいただけたら面白いと思います。

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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