投手復帰2度目の登板で好投を演じた大谷翔平 「18球」から見えた今後のさらなる可能性とは?
心配される「打者・大谷」の状態は?
デイブ・ロバーツ監督は、「いや、あれ(失策)には関係なく、1イニングの予定だった」と試合後に説明したものの、こう続けている。
「(続投させようか)一瞬、迷った」
そんな誘惑に駆られるほど、大谷は安定していた。むしろ、前回の28球が予定オーバーだったということか。
さて今日の試合では18球しか投げていないが、今回も気になることがあった。しかし、その前に触れておきたいのは、打者・大谷について。
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今日の試合でも、1、2打席目は、いずれもボール球を振って三振。大谷はよく、「アウトにも、いいアウトと悪いアウトがある」と口にするが、前回登板後の内容は、ほとんどが後者と映った。
ではそこから、どう4打席目の三塁打、5打席目の本塁打に繋げたのか? なにか、きっかけがあったのか?
試合後、大谷にそう聞いたが、そのつながりに関しては答えず、1、2打席目の三振について、「相手が素晴らしかった」と振り返った。
「どちらかというと、自分が事前にイメージしていた投手像、球の軌道よりも今日は、良かった。そのズレによって、自分が打ちにいっている球が空振りになったり、ファールになっていた。単純に相手が素晴らしかった」
読み解くと、自分のアプローチは決して悪くなかった。つまり、悪いアウトでもなく、状態そのものも決して悪くない、ということのよう。よって、何かきっかけがあったのではなく、イメージ通りの軌道の球なら、本塁打が1打席目から出てもおかしくなかった、という解釈ができる。
それであれば納得できるが、一方で結果が出ていないのだから、打者としてはいま、相当フラストレーションを抱えているのではないか。